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土砂災害で通行止めなので、保育園の送り迎えの時間が増えた

 

先日の台風21号の猛威が居住地への影響が甚大。奈良市内の幹線道路でも土砂災害が多発し、市街地へのアクセスも普段通りとはいかず、ただでさえ20分かかる保育園の送迎に拍車をかける通行止め。安心して生活できる環境は、日本に、世界に存在しているのか?と思わざるをえない状況。まだましな方だと思うが、単純にここまで発展してた国が、ここまで脆弱なのかと思わざるを得ない2017年。息子や息子の息子たちはどれほど脆弱な大地に根をはらなければならないのか。

 

 


奈良市土砂災害 台風21号

 

脆すぎるライフライン

  

 

正直、破綻するな~と思いましたね。家庭が、生活が、一変するほどの被害を考えました。最悪の場合、妊娠中の妻や胎児の命さえも奪いかねない間接的被害。当たり前のように通っている道路が寸断されただけで、命の危険があるという事実。

 

 

それこそ、出生以外にも病気や怪我、緊急性を要する事象が発生した場合に、これほどまでに無力か!?と思わざるを得ない台風の爪痕。正直今までこの国を支えてきた人たちは何をやってんねん!と勘ぐるほどの脆弱性。生きて行けるかこの国で。息子や息子の息子が根を張れる大地はあるのか?とほんとに思います。

 

 

台風直撃の日に面接があったり、仕事始めだったり、一人一人のワンシーンがあり、外的な要因でその後の人生を大きく左右することになりかねないんですね。安心が担保されていないんです。

 

 

保育所と職場の方向が逆の場合、一旦戻ってから職場につく必要がありますね。普段からカツカツの送迎をしている人にとって回り道程ストレスに感じることはないですよ。ストレスを感じたまま走行している車両なんて危険極まりないですよ。田舎で飛ばすひとたちはいつもカツカツなんですよ。

 

 

無理して車を走らせて仕事に行き、二次災害も考えられるし、むしろ一番の悪と感じるのは、「この状況でも俺は、私は職場の始業時間に間に合わせてる!」ような風潮。

 

 

日本の風習や慣習では始業前には二日酔いであろうが、ベロベロであろうが、冠婚葬祭、自身や家族の事故を除いては、与えられた席にいることが当たり前で。情状酌量の余地もなく、評価されているのが現状でしょう。

 

 

本日も近所の道路工事の為に施工業者が8時半には現場に入り、すぐに仕事を開始していました。正直、すげえと思わないです。いや、通行止めがあった状況で、前乗りして車中泊までして頑張らなあかんことか?そこまでして日当1万か?とか思います。

 

 

無理してでも納期を守る!無理してでも職場にくる!という働き方は既に終焉を迎えているはずなんですね。道路工事の現場作業員が、安心して働け環境と工程と給与、健全な会社経営。担保するのは国でしょ。台風のあとに仕事を見送る妻や子供は安心できますいな。

 

 

イケイケドンドンの世の中では通用した周知だったのでしょうが、結局の話し、安心して生活できるようなライフラインを作れなかった!!ということがこの数年で露呈されているんです!このままこの働き方を進めれば、息子の息子の息子たちはドローンで生活しないといけない時代がくるかもしれないですよ。

 

 

 

あやまちて改あらためざる、是これを過あやまちという

 

 

未曽有の被害とか、想定の範囲外だとか、それは大地震や、噴火の話しで、雨がもたらす治水に土砂災害への知見は出そろっているはずでしょ。ふるさとを捨ててもこの地域を離れてください!ゆうて福島を離れさせれるんですから、安心して生活できない地域はきちんと国が判別するべきですよ。

 

 

自然に返す時期に差し掛かってるんですよ。人の居住権とか幸福追求権とか憲法で定められた権利より、森羅万象、連綿と紡がれた自然の営みに対して、棲み分けする時期だと思います。故郷とか代々とか、もうええんちゃいます。人間の論理では太刀打ちできない悪循環が始まっているんですよ。

 

 

被害にあうのはいつも、女子供に社会的弱者です。

 

 

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