田舎の道を走ると度々見かける野焼き。岩手県遠野市で4月4日に発生した普通乗用車同士の衝突事故の原因になった野焼き。何を焼いてるんだと訝しげにわき見運転することも多いかと思います。草刈りで刈った草を燃やしたり、稲刈りで脱穀したモミを燻炭にしたり、煙のあがる行為は田舎では日常です。しかし度が過ぎたのか、乾いていない草を燃やしたのか不明ですが、運転中の車両の妨げになるような煙を出したことにより、尊い命が奪われたのも事実。間接的ではありますが、視界不良を起こすほどの煙を出したことは罪に問われるでしょう。
野外焼却(野焼き)は、原則禁止されています。
ただし、例外が多くありますので、ほぼ禁止されていない!といっても過言ではないですね。東京や大阪の駅前で何か燃やしている人いないですからね。つうか燃やすものがないですし、燃やすとテロですね。もはや。田舎では草木に落ち葉にお風呂用の薪、とんどなど火を用いるシーンが多いんです。
例えば、災害時の復旧対策や応急対策、火災予防訓練などを行う場合や農業者が農地管理又は害虫駆除のために行う稲わらや農作物残渣又はあぜ道や用排水路等を除草した刈草等の焼却、林業者が行う伐採した下枝の焼却、一般家庭における木くずや木の葉等の焼却、バーベキュー、キャンプファイヤーなど、正月のしめ縄、門松等を焚く行事、塔婆の供養焼却、とんど焼き!とまあ、基本的に近隣から苦情が来なければ燃やしても良いよーみたいな感じですね。(自治体により異なるので、よく注意してください。私が炭を焼くときには火災と紛らわしい行為ということで消防署に連絡をしています)
おそらくこの事件の引き金となった野焼きの原因は太字の行為でしょうね。野焼き自体は禁止されていないので、いつものように焼いていたんでしょうが、低気圧で煙の上昇が停滞し、連日の雨で、火の付きが悪く煙が充満したのでしょう。普通なら煙は上に、乾いた草木なら煙もあまりでません。
書類送検された男性も野焼きの経験はこれが初めてではないでしょうから、煙がもたらす影響まで想像できない状態で火をつけたんですから、自身が行った行為の重さはしっかりと受け止めて欲しいものです。私も田舎暮らしを行ってから火を扱うシーンが増えましたが、臆病なくらい日の始末には慎重です。
草刈をするにも道路端で行う場合、飛散した石で車のフロントガラスが割れないか?割れないようにするために交通が無い時を見計らって回転数を上げて草刈りを行うなど想像力を膨らまして作業します。草刈り一つでも、歩行者に気づかずに、振り返った時に刃があたるかもしれない。とか飛散した石で失明させるかもしれない。考えながら作業するもんです。
野焼きが原因で事故が起こったいうこと、またその野焼きを行った人が書類送検されたということで、岩手県警察本部の事故発生ニュースPDFを閲覧しました。間接的な野焼きに対しての記述は見られないですが、平成29年度に発生した死亡事故について事故発生の市町村大字、道路の名称などが記載されてます。
こういった死亡事故発生のニュースをインターネットで閲覧できるのは非常に意義のある取り組み、発表だと感じます。岩手県に住んでいたり、これから岩手に行く人には、事故の起きやすい場所などをイメージすることができますから、未然に防ぐ、慎重に走るなど、運転手の意識に良い働きがあると思います。
こちら岩手県警察本部の事故発生ニュースPDFが開きます。
最後になりましたが、この事故で命を落とされた被害者の方にご冥福をお祈りいたします。
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