手持ちの手持ち花火を買っておく。買ったのその日でも良いし、一週間後でもよい。時と場所を選ばない田舎暮らし生活の花火事情。妻の妊婦検診帰りに寄ったスーパーで長男が抜け目なく発見した花火。一番安い花火をチョイスし、本日に今年数度目の花火。
手持ち花火の原料など
手持ち花火の大部分は黒色火薬をベースにした硝酸塩は湿気に弱いので凝固防止剤が入っている。色を出す火薬はほとんどが過塩素酸塩を主とするものが使われ黒色火薬よりも威力が強い火薬です。花火の色は炎色反応を利用したもので、色を出す原料は黄色がナトリウム、赤がストロンチウム、青が銅、緑がバリウム、などです。ここ数年、光度を増すために色火剤の中に微粉のマグナリウムやチタニウムを入れたり、色を鮮やかに見せるために塩化ゴムを混入するようになっています。ちなみに商品には原材料の明記はなく、火薬量19gとだけ明記していました。
昼寝なしで挑んだ花火。6時前から花火、花火と花火をせかす長男でした。夕暮れも終盤。日の光も薄暗く、向かいの山がうっすら見えるほどの暗さになったので、花火点火。3歳児の背丈、花火の発煙の距離は大人の考えるソレより、はるかに短く、煙に巻かれる状態が必須なんですね。風向きも変わる変わる。
案の定、煙を吸い込み、ゲホゲホゲホ。花火を見えない方向に向け、徒に煙から逃れようと走る走る。その間もゲホゲホゲホ。花火どころではない様子。確かに、近くにいる大人の私でも一瞬煙を吸い込むだけで、十分に咳き込むことができます。
本日は野焼き(先日の台風で折れた木々)も行ってましたが、その煙とは異なる化学的な臭い。野焼きの自然な臭さとは違った、角の立った臭いが花火の香り。
というわけで、妻がマスクを持ってきました。マスク・オンザ・ファイヤー。それでも隙間からはいる煙。逃げても追っかけてくる煙。花火の美しさよりも煙の恐ろしさに逃げ惑う長男。
室内から様子を伺い満足げな次男。花火はやるより、やってもらうほうが、案外良いのかな~と二人の様子を見て感じました。昔は種類の少ない紙でできた花火をよく兄弟で取り合ったものです。
花火の色や発光が20年前より美しくなったせいか、香りが少し変わってきたのを感じます。ただ、線香花火の香りだけは、どうしても変わらないですね。日本人の美的感覚ってスゴイですよね。線香花火が演出する緩やかさと、シズル感と香りと時間感覚は日本に生まれてよかった~と感じる瞬間です。
都会に住んでいるご家庭は、花火をするにも気を使いそうですね。こそこそ隠れて花火をするしかないのでしょうか。どうなんでしょう。花火は見るものと、教え込んでいるのでしょうか。それとも換気扇の下で、バケツに水を張って、電気を消して花火しているのでしょうか。そんな家庭は素敵な感じもしますね。
まあそんなこんなで花火を行った8月9日パクチーの日。パクチーの香りも花火と同様に子供のころに食べたパクチーと大人に食べたパクチーの味は変わっても、香りは変わらないのかなあ~とふと思いました。僕が子供のころにパクチーを食べた記憶はないので、なんとも言えませんが。シェイシェイ。
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